特報
数々の映画祭を席巻した鈴木竜也×孤高のラッパー ACE COOL
『音楽』『JUNKHEAD』に続く、個人制作の長編アニメーションの新たな傑作が誕生
2020年のコロナ禍を機に独学でアニメーション制作を始め、個人制作による短編作品で国内映画祭を総なめにした鈴木竜也監督が、たった1人で、1年半で描き上げた満を持しての長編デビュー作『無名の人生』の劇場公開が、2025年5月16日(金)より決定!
新宿武蔵野館での単館ロードーショーを皮切りに、順次全国各地での上映を予定しております!
今まさに我々を取り巻く数々の社会問題を背景に、
"誰にも本当の名前を呼ばれることの無かった男"の、
波乱に満ちた100年の生涯を描く、完全オリジナルストーリー
『MAHOROBA(21)』ではブラック企業を脱走した男が無人島やパンデミックをサバイブする物語、続く『無法の愛(22)』でははみ出し者の男女の関係を軸に、現実社会で起きた無差別刺傷事件にも焦点を当てるなど、一貫して“不条理な世の中に生きる者たちの生き様” をシニカルなタッチで描いてきた鈴木監督。
『無名の人生』は、東北の団地にひっそりと暮らすいじめられっ子の孤独な少年が、ある転校生と出会い、かつての父親の背中を追ってアイドルを目指すところから始まる物語。生まれてから死ぬまでに蔑称や源氏名など、いくつもの呼称で呼ばれた主人公の波乱に満ちた100年の生涯を、高齢ドライバーや芸能界の闇、若年層の不詳の死、戦争など、今まさに我々が直面する数々のセンセーショナルな社会問題を背景に全10章で描き切ります。そして、章ごとにタッチも色彩も変化し、観る者を飽きさせない変幻自在なアニメーションの果てに待つ、前代未聞の衝撃的なラストとは…。ぜひ劇場でご確認ください!
制作期間7年半、総作画枚数4万枚超で国内外を席巻した岩井澤健治監督作『音楽』(19)、世界の映画賞で称賛されたストップモ ーションアニメ『JUNK HEAD』(21) のヒットが記憶に新しい、日本の個人制作の長編アニメーション市場。今回 、岩井澤監督が『無名の人生』のプロデュースに自ら名乗りを上げ、劇場用の仕上げから宣伝体制におけるまで完全バックアップ。アニメ業界にもたらされるさらなる多様性を予感させます。
主演は“聴く者を圧倒する孤高のラッパー”=ACE COOL
今回、監督たっての希望で主人公の声を務めたのは、ラッパーのACE COOL。2024年5月に2ndアルバム『明暗』をリリースし、多くの反響を呼び、今年3月には渋谷WWW Xでワンマンを開催。その卓越したスキルで抒情的・哲学的なラップを放ち、聴く者を魅了している、唯一無二のラッパー。今作では、少ない台詞数ながらもカリスマ的な存在感を放ち、同時に主人公の心の揺らぎと悲哀を繊細に表現しています。
また、今作はキャストのほとんどが声優初挑戦という異色作。ACE COOLのほかにも、鈴木監督の孤高の作品作りと無二の作風に共鳴した俳優たちからアナウンサー、お笑い芸人まで、ジャンルも異なる様々なエンターテイナーが続々と出演を承諾し、個性あふれるの驚きのキャスティングが実現しました。こちらの続報にもご期待ください!
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エース・クール/1992年生まれ、広島県・呉市出身。卓越したスキルで抒情的・哲学的なラップを放ち、聴く者を魅了する。2020年。自身の半生をつづったコンセプトアルバム『GUNJO』を発表。続く2nd『明暗』にはプロデューサーにJJJ、Miru Shinodaらを迎え、その作品のテーマ、実験性に満ち溢れた音楽性がシーンを越えて多くの反響を呼んでいる。2025年3月には渋谷WWW Xにて東京2度目のワンマン『明暗白日』を開催。
ACE COOL
(主人公の声)
この度、主人公の声を演じさせていただきました。
私自身、普段ミュージシャンとして活動をしているのでこの映画のお話をいただいた時は大変驚き、声優初挑戦の私に主役が務まるのかという不安もありました。
ですがある日鈴木監督本人からメールで熱いメッセージをいただき、飛び込んでみようと決心しました。
鈴木監督のアニメーションや独特のペースで展開される物語は日本のアニメ作品ではあまり見たことのない感覚でした。
鑑賞後お客さんがどのような感想を持つのか、この作品に関わった一人として今から楽しみです。
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すずき・りゅうや/1994年生まれ、宮城県・仙台市出身。東北芸術工科大学映像学科を卒業後、実写監督を志すも流れ流れて歌舞伎町のオイスターバーの雇われ店長に。コロナ禍を機に独学で作り始めた短編アニメが、国内の自主映画祭で数多の受賞。2022年には『鈴木竜也短篇集三人の男』が劇場公開。令和5年度宮城県芸術選奨メディア芸術部門新人賞受賞。今作は、クラウドファンディングで制作費を集め、仙台の実家にこもり、1年半をかけて全て1人で描き上げた。
鈴木 竜也
(監督・原案・作画監督・美術監督・撮影監督・色彩設計・キャラクターデザイン・音楽・編集)
まさか、実家で『明暗』聴きながら描いてた映画にACE COOLさんが声を当ててくださるとは。
まさか、歌舞伎町時代に通っていた武蔵野館さんで自分の作品を上映していただけるとは…。
でもその「まさか」を起こしたくて、スクリーンへの夢と野望をハチマキみたいに巻きつけながらブッ描いた93分。僕は絵が特別うまいわけでもないし、アニメの技術にもあまり自信はありません。がしかし、100人かかっても作れない内容と、1000人観ても予想できない結末を描けたという、度を超えた自尊心があります。
「まぁそのうち配信で見れるだろうからいいや…」が自分もここ数年でしっかり板についちゃいましたが、スクリーンでしか味わえない映像と音と、現地でしか買えないグッズにパンフと…これまた1人でたくさん準備している最中ですので、とにかく多くの方に観に来ていただきたいです。よろしくお願いします!
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いわいさわ・けんじ/1981年生まれ、東京都出身。高校卒業後、石井輝男監督に師事。その傍ら独学でアニメーション制作を始め、08年に短篇『福来町、トンネル路地の男』を発表。長篇第1作となる『音楽』は脚本、絵コンテ、作画監督など1人7役をこなし7年半の歳月をかけ完成された。2作目となる『ひゃくえむ。』(『チ。-地球の運動について-』の魚豊原作)が今年公開予定。また、新井英樹氏原作の『ひな』の長編映画化プロジェクトも進行中。
岩井澤 健治
(プロデューサー)
『無名の人生』は鈴木監督の人生と想像を凝縮してドリップされた、
これ以上ない濃度で作られた壮大でミニマムな映画です。
至極個人的で作る究極の創造性の行き着く先を、
是非とも劇場で体感していただけますと幸いです。
地域 | 都道府県 | 劇場 | お問合せ | 公開日 |
---|---|---|---|---|
関東 | 東京 | 新宿武蔵野館 | 03-3354-5670 | 5/16(金)〜 |
and more...!
COMING SOON...